年収1000万円の人が住宅ローンの審査に通らなかった理由
住宅ローンに審査はつきものです。ところがこの審査に何度も落ちている方がいます。一体どんな人が審査に落ちてしまうのでしょうか?その特徴とは?そして審査にとおるための対策とは?住宅ローンの審査に落ちて「なぜ?」と疑問に思っている方、要チェック!また、審査に通るためにできる解決策もまとめてみました。
ズバリこんな人は審査にとおりにくい!
住宅ローンの審査にとおりにくい方を一覧にしてみました。
「クレジットカードの支払いが遅れた、または未払いがある」
「税金未払いがある」
「自動車ローンなどの各種ローンの遅延、未払いがある」
「携帯電話やスマホ、また家賃の支払い遅延、または未払いがある」
「過去10年以内に自己破産した」
「クレジットカードをたくさん持っている」
「赤字決算が連続している企業で働いている、経営状態が悪い」
これらが代表的な審査に通らない理由です。信用情報にキズがついているパターン。未払いや遅延があると信用を大きく損ねます。これらをもとに、審査に通りやすい状況を作るポイントを紹介します。
借金があるならすぐに支払う
クレジットカード、消費者金融で借り入れがある場合は、すぐに返済しましょう。借り入れ目的がギャンブルや生活費ではない正当な理由でも借金があるという事実をなくすことが必要です。また、返済の遅延は信用度を大きく失います。もし貯蓄があるなら優先的に借金をゼロにしてください。
クレジットカードは使ってなくても、必要以上に持たない
個人の融資限度額は、住宅ローンだけで決まるわけではなく、所有しているクレジットカードの融資額の合算です。利用していないカードなど、多めに所有している場合は、1~2枚程度にし、その他のクレジッカードは解約しましょう。
未払いの税金があるならすぐに支払う
税金の滞納している場合も審査に落ちます。前述のクレジットカードや税金の支払い状況は情報信用機関によって管理され、金融機関はこの信用情報をみて、融資判断を下します。お金にルーズかどうか、すぐにバレてしまいます。クレジットカードを作るときも情報信用機関が利用されます。住宅ローンのような融資額が大きくなるほど、信用情報が大事であると考えましょう。
収入が安定していること
融資が通りやすい人は、収入が安定している人です。そのため自営業や会社経営者など、年収が不安定になりやすい方は審査に通りにくいとされています。社員であること、3年以上年収が安定させましょう。
高齢になるほど審査がとおりにくい
住宅ローンは20年、30年と払い続けていくものなので、申し込み時の年齢が高くなればなるほど不利です。短期間のローンであれば問題なくても、20年、30年と長期のローンであれば審査に落ちる可能性があります。完済時の年齢が70歳、というように条件をもうけている銀行もあります。50歳で住宅ローンを組む場合、20年ローンになると考えておきましょう。
頭金を多めに用意する
頭金や貯金を多めに用意することが必要です。たとえば、頭金は物件価格の20%といわれていますが、これを25%~30%用意すると、頭金を貯金できるという信用が付き、借り入れ額が少なくなり、審査にも通りやすくなります。
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精神病やガンなどの病気になっている
住宅ローンは長期間支払いを続けるものなので、ローン契約者がガンや糖尿病、精神病などの病気になっていると審査がとおりにくくなります。仕事ができなくなる=収入がなくなるリスクがある、と判定されてしまうからです。健康のことはあまり関係ないと思われがちですが、銀行側はきちんとチェックしています。
物件に対する要件が通らない
民間住宅ローンの場合はそこまで審査に含まれませんが、フラット35や財形住宅融資の場合、ローン契約者だけでなく物件に対する審査基準も含まれます。ありえないと思いますが、法令に違反した物件の購入に金融機関はお金を貸してはくれません。物件の審査要件についてはフラット35が比較的審査に厳しいので、フラット35の審査に通らない物件は、他の金融機関で融資してくれたとしても考え直した方が良いかも知れません。
まとめ
銀行の審査は適当でいい加減なものではなく、年齢や年収、勤続年数、健康状態、信用情報などさまざまな面から審査されています。ただ銀行によって審査基準が違うため、1度落ちても2度、3度と申し込みをしましょう。最近はネットから仮審査の申し込みが手軽にできるので、複数の銀行にまとめて仮審査申し込みしましょう。